知ってて損はなし、賢い定期券の買い方があった。
JRの切符には昔から賢い買い方があると言われていて、例えば、西明石駅より西方面の駅、京都駅より滋賀県側、長尾駅より木津側、関西本線の奈良駅より遠い奈良県の駅、和歌山駅より南側の駅などから関西の中心に来られるときは、切符を2枚に分けて購入すれば安くなることがあります。

大阪駅から、兵庫県の姫路駅に行く場合と、滋賀県の近江八幡駅に行く場合を見てみましょう。
1枚 | 2枚 | |
---|---|---|
大阪駅~姫路駅 | 1,520円 | 1,400円(神戸駅) |
大阪駅~近江八幡駅 | 1,520円 | 1,250円(京都駅) |
大阪駅から姫路駅まで券売機で買うと1,520円。これを大阪駅から神戸駅までと神戸駅から姫路駅まで2枚を購入すると、大阪駅~神戸駅が410円 神戸駅~姫路駅が990円合計すると1,400円になり、片道120円安くなります。
実際に、購入する場合は券売機は当駅発の切符しか購入できないので、窓口もしくはチケットやさんの販売機で購入することになりますが、細かい積み重ねが大きな節約になります。
2枚の切符が安くなるのは定期券でも同じ
この2枚の切符で購入すると安くなる区間は、通常の切符だけでなく、定期券も安くなります。定期券なら買うのが短くても月に1回ですし、1度買えば更新で同区間継続できるので便利かも!
と言うことで今度は、大阪駅から三田駅までを定期券を購入した場合を調べてみました。
1枚ですすと大阪駅~三田駅の1ヶ月の定期代は21,790円です。これを宝塚駅で分けて2枚に購入すると、大阪駅~宝塚駅の1ヶ月の定期代が10,230円。宝塚駅から三田駅は9,990円なので合計すると、20,220円になり、1,6600円のお得に!さらに6か月定期だと1月に2,300円以上安くなります。
大阪駅~三田駅 | 大阪駅~宝塚駅間 | 宝塚駅~三田駅間 | 差額 | |
---|---|---|---|---|
1ヶ月定期代 | 21,790円 | 10,230円 | 9,900円 | 1,660円 |
3ヶ月定期代 | 62,100円 | 29,170円 | 28,210円 | 4,720円 |
6ヶ月定期代 | 110,880円 | 49,100円 | 47,520円 | 14,260円 |
実際に2区間の定期を買う場合
定期券も2つの区間に分けた方が安くなることがあることもわかりました。では、実際に購入する場合どうするのか。それを記載します。
現在の定期券は入退場が記録されますので、自動改札を通らないといけません。なので2枚の定期を購入すると、いったん区切りの駅で改札を出ないといけないという安くなるかわりに時間がかかることをする必要があります。それなら1枚の定期でいいわと思いますよね。

実際は、この2つの区間を1枚の定期で完了することができるのです。私もかつて大阪から三田まで通勤することがあったので、実際に購入したこともあります。
購入の仕方は、窓口で定期を購入する時に、『分割定期券で購入します』と言ってください。どこの駅で分割にするか聞かれることもありますが、わからなければ聞いてみるのも方法です。
1度購入すると次からは前の区間の更新は券売機でもできるので煩わしさはありません。
たった一度ちょっと時間をとることで、節約できるのでぜひチャレンジしてみてください。

なぜ区間をわけると安くなるの?
JRの定期券安くなったから理由なんてどうでもいいわ。と言う方は、ここから下は読まなくてもいいです。なぜ区間を別けると安くなるのかについて説明したいと思います。
理由はJRの旅客営業規則第78条にありました
JRの旅客営業規則第78条に東京附近及び大阪附近の幹線区間のうち利用者が特に多い線区・区間について、この区間内の駅を相互発着する場合、普通旅客運賃の計算において幹線区間よりも割安な対キロ賃率を適用するものと規定されていて、これを『電車特定区間』と呼びます。
注意すべき点は、 電車特定区間内の駅を相互発着するという点です。つまり、どちらかが、電車特定区間外の駅なら通常の運賃になってしまうのです。
切符を2枚にわけた理由は 電車特定区間内の駅の切符と、それ以外の区間の切符を購入します。これならいったん駅で降りずとも電車特定区間の切符のルールは適応されます。

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